神子元ダイビングのスタイルとコツ
ドリフトダイビング

神子元島のダイビングスタイルの基本はドリフトダイビングです。ドリフトダイビングとは、ボートからエントリーし、アンカーロープ等を使わず潜行し、ある程度は流れに任せて泳ぎ、再びボートにピックアップしてもらうスタイルのことです。

神子元ではボートからいくつかのチームに分かれてエントリーし、各チームごとに一団となって進みます。最後は流れに乗って安全な場所で安全停止後に水面に浮上し、ボートにピックアップしてもらいます(左写真)。

なお、神子元ダイビングには安全面からローカルルールが決められていて、参加資格は30本以上のダイビング経験者となっています。

神子元ダイビングは難しい、恐ろしい、軍隊みたいという噂を稀に耳にしますが、その多くは誤解です。マリンスポーツなので確かに油断は禁物ですが、誰もが最初は神子元のルーキー、スキルに合わせてガイドが案内してくれるはずです。

そうは言っても神子元ダイビングにも最低限の必要なスキルや心構えがあります。次の3つです。


Point 1.
エントリー時はテキパキと自分で準備を完了させること

ベテランダイバーが多い神子元ダイビングと多くのリゾートダイビングが最も異なる点がこれです。多くのリゾートダイビングでは、ゆったりまったりが利点ですよね。中には器材のガイドが面倒見てくれるところもあります。

神子元では自分自身で進んでやらないといけません。誰かが器材をセッティングしてくれるわけではありませんし、ポイントに到着したら装着も準備も安全確認も全部自分で済ませて、グループごとにエントリーする船尾タラップ(ラダー)に並びます。たぶん、この動作が「軍隊みたい」と言われる由縁かもしれません。特に夏場の混雑時はたくさんのダイバーがエントリーするため、まずは忘れ物のないように準備万端でボートに乗り込み、モタモタしたりノロノロしないように周囲のダイバーより少し早めのエントリー準備を心がければ大丈夫、けっして慌てる必要はありません。

 

Point 2.
フリー潜行ができること

エントリーして潜行して少し経てば、ダイバーは誰でも落ち着くものです。リゾートダイビングではボートのロープを伝ってゆっくり潜行し、水底で慣れる時間を設けるのが普通です。しかし、神子元ダイビングはエントリーしたら水面でガイドの周りに集まって、そのままロープなしで各自潜行、水中か水底で集合します。このとき潜行ができないと慌ててしまい、自分のペースを乱してしまいます。かといってヘビーウェイトで潜るのは水中での疲労を招く等の理由からお勧めできません。潜行時は落ち着いて呼吸をゆっくり、大きく吐きだして潜行しましょう。

右写真のように各グループ全員が一気に潜行します。たぶんここが一番緊張するところ。潜行してしまえばこっちのもの。ゆっくり大きく呼吸を整えてスタートです。

 

Point 3.
ガイドと一緒に進むこと

神子元では必ずガイドに付いて、一団になって進みます。これは特別なスキルには感じないかもしれませんが、安全上、最も重要なルールです。まず、ガイドと同じ深度を保つこと。深度が上でも下でも、ガイドとは違う流れを受けることがありますので、ガイドに付いて泳ぐには同じ深度を保つことが大切です。

水中や水底で各グループが集合と確認を行い、ダイビング開始です。(右写真)

神子元では根待ち(岩などに捕まって回遊魚を待つ)以外はたいていフィンキックしながら移動しています。長時間、ガイドを視界からはずすことのないように位置どりするのがお勧めです。自信かなければガイドのすぐ横を泳ぐことです。実はこれ、ハンマーヘッドとの遭遇チャンスを逃さない手でもあります。チームの最後尾にいると、ガイドがハンマーヘッドや回遊魚をみつけても見られないことも多々あります。でも、ガイドの隣にいれば、ガイドがハンマーヘッドをみつけて教えてくれたとき、きっとあなたもバッチリ見ることかできるでしょう。

ダイビング終了時はいきなり浮上せず、必ず安全停止を行います。このときもガイドとほぼ同じ深度を保ち、あまり離れないようしましょう。フワフワと浮いてしまうようなら(ベテランダイバーにもこれはあります)、無理をせずガイドにそのことを知らせて、フロートおもりのロープを掴むなどして、安全停止の深度を保つようにしましょう。

神子元ダイビングを楽しむポイント

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著者:洋治神崎