海況の良い日を選ぶ方法
ハンマーヘッドに会いたい…遭遇確率は上げられる?
海況の良い日を予想する方法

神子元島に潜ればハンマーヘッドシャークに出会える、と思ったら残念ながら間違いです。これだけ大きな海で回遊性の魚に出会うのは、実際とても幸運なことなのです。ハンマーヘッドシャークとの遭遇も然り。いろいろな条件が重なって出会うことができるのです。


神子元島の海況はダイバー泣かせ

神子元島の海は他に類のないほどとても気分屋です。透明度が5m程度のグリーンの海もあれば、ここは南国か?と思わせるような透視度30mのブルーオーシャンのときもあります。更にびっくりすることに、1本のダイビングでその両方を見ることもあります。いろいろな方向から潮が混ざり合う独特の環境が作り出すのです。だから常連ダイバーの多くはどんな環境でも神子元を楽しめるメンタルの強さを持っています(笑)。

 

 

 

 

 

 

「そりゃあ、透視度30mの青いときにハンマーヘッドを見られるに越したことないけれど、透視度5mのときはハンマーに出会ったときにはすぐ近くで見られるから(笑)」といった感じです。透視度5mで真っ暗な海は神子元初心者の方には厳しいかもしれませんが、次は抜けるような青い潮が迎えてくれるかもしれません。たぶん…(汗;)

 

 

 

 

 

 

 

ダイビンクサービスのログをチェック

神子元島の海況はコロコロと変わる、とはいっても、海の状態が良いときにハンマーヘッドシャークは現れやすい傾向にあります。海の状況は現地の各ダイビングサービスがほぼ毎日更新しているログ(日記)をチェックするのが一番です。

連日、ハンマーヘッドが出続ける、ということもありますので、その時は狙い目。休みがとれるなら思い切ってハンマーヘッドのために翌日の予約が可能かサービスに電話して確認しちゃいましょう。

またショップツアーの場合は、ショップの担当者が現地サービスのログをチェックしてくれていて、見られる確率が上がっているときにお知らせしてくれると思います。

 

 

 

 

 

 

翌日から数日後に行こう、と決めたら海況をチェックします。なるべく波やうねりのない良いコンディションの時に潜りたいですね。できれば少しでもハンマーヘッドとの遭遇確率が高い方がいい、そう考えるのは当然です。著者の私が我流でやっていることですが、どんな風に日程を決めるかの例を説明します。もちろん効果については何の保証もないことは予めご了承ください。

 

楽しくダイビングしたい、海況の予報をチェック

一番チェックしたいのは風の強さです。風が穏やかな日の方が快適に潜ることができますし、風が強いとポイントは制限されますので、船長のダイビングポイントの選択肢も少なくなります。

予報は例えばYahoo!天気の波予測などが見やすいでしょう。「東海」の「風向き・風速」のページで確認します。72時間後までの風向きと強さが色分けで表現されます。伊豆半島の沖合が黄色だと影響を受ける可能性が高くなり、赤だと出航できないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

ここまでは比較的自由な日程で神子元に行くことができる人向けの話でしたが、実際は「急に仕事は休めないし、週末か数週間後の予約しかできないなぁ」という人が大半ですよね。ショップのツアーを利用している場合も日程が決まっているので、翌日行くのはなかなか難しい。そういう時は少しでも海況の良い日を選ぶ方法を解説します。

 

神子元は黒潮の影響を受ける

神子元島の南には暖流の黒潮が流れています。黒潮は温かく青い潮です。これが神子元島に近付いたり、支流が入ると海況が良くなる傾向にあります。黒潮は近付いたり、遠のいたりしていて確実な位置を予測することはできませんが、漁業関係者や航海士等向けに、現在の黒潮の位置や今後の進路予報が海上保安庁などから出ています。これを見て海が良くなることをある程度予測して予約を入れる、という方法があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

点線が黒潮の本流の位置。数字は水温で、水温が高い範囲ほど赤い色で塗られます。伊豆半島の南端が赤くなってきたら確率アップかもしれませんよ。

下は2013年8月上旬の黒潮の位置と水温です。黒潮はすごく蛇行していますが伊豆南には温かい潮が流れ込んでいます。この日はハンマーヘッドシャークの大群が見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大潮まわりは海の活性があがる

月の重力の影響等を受けて海の水位は上下しています。満ち潮(満潮)と引き潮(干潮)です。満月と新月になるとのこの上下差が最も激しい「大潮」になります(15日周期)。ハンマーヘッドに限ったことではなく、大潮は潮の流れも大きくなり、海の生物の動きは活性化し、鮫や回遊魚も動き回る傾向にあります。次の大潮がいつなのかは潮見表や潮見表付きカレンダー、暦のホームページ等で確認できます。
ただし、そもそも潮が速すぎるときには、大潮だと一層潮が走ってしまい、ダイビングに不向きになることもあります。
またショップのログから統計を取ると、逆に出現確率が低い潮が見えてくるのですが、実際のところ、黒潮が近付くと大潮もなにも関係ないくらいハンマーが出まくるので、分析もほどほどに・・・考えすぎない方が良いように思います。

 

潮がたるむと鮫は少ない

潮の流れがある方が鮫は楽に呼吸ができると言われています。その関係からか、潮の流れがない状態、いわゆるたるんだ時には鮫との遭遇確率が下がるようです。潮のたるみを正確に予想することはできませんが、潮見表やグラフである程度たるむ時間が予想できます。その時間がちょうどダイビングの時間帯になっているときは別の日に予約するようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

常連であっても、ハンマーシーズンには少しでも確率を上げるようにいろいろと考えているんです。実は(*^_^*)。
やっぱりみんな、ハンマーヘッドが好きだから。

透明度10m、暗い海でハンマーに遭遇

透明度20m、青い海でハンマーに遭遇

 

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