第1回 (全2回)

神子元ダイビング ガイドに聞く ハンマーヘッドシャーク撮影術 (1)

神子元島で撮られた写真はプロカメラマンの作品集でもあまり見かけることはありません。その意味では、少し特別な撮影環境だと言えますが、ハンマーヘッドシャークの群れをはじめ、メジロザメ、カンパチ、ワラサ、イサキやタカベの巨大な群れなど魅力的な被写体は数多く、写真派ダイバーの中には神子元のダイナミックなシーンをカメラにおさめたいと思っている人も少なくないはずです。

電子ブック写真集「神子元島 ハンマーヘッドシャークが来る海」や「神子元島2014 Wide and Blue」を撮った海遊社ガイドチームは、ガイド業務を最優先にしつつ、撮れる範囲で水中撮影を行い、神子元の海の状況をホームページのログや写真集を通して紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、海遊社のガイドチームのひとり須田純治氏に写真撮影や神子元ダイビングについて話しをきく機会を得ましたので、インタビュー形式で紹介します。

 

須田氏が神子元ダイビングで愛用しているカメラは、ソニーのミラーレスカメラ「NEX-5」。レンズはフィッシュアイ・コンバータを装着し、ハウジングは堅牢さを感じるNauticamの「NA-NEX5」、ダブルグリップ仕様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

編集部 : まずはカメラ器材についてのお話しから。NEX-5を選んだ理由を教えてください。

 

須田氏 : 「NEX-5」が一番、自然な色合いで撮れるカメラだなと感じたからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解説

水中撮影の場合は、カメラを水中ハウジング(防水ケース)に入れる。ミラーレスカメラのようにレンズ交換式カメラの場合、カメラにつけるレンズをワイドレンズにしてハウジングに入れる方法(中付け)と、ハウジングの外側のレンズ部分にワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)を付ける方法がある。レンズ交換式ではないコンパクトデジタルカメラの場合は後者になる。

 

コンパクトデジカメはどうですか?

 

コンパクトデジタルカメラの場合、標準レンズではちょっと画角が狭いかな、と思います。ワイコンを付ける方がお勧めですね。

 

解説

ワイコンを付けると画角が拡がって、広い構図の写真が撮れるようになる。しかし、被写体は遠く、小さく写る。逆に言えば、被写体に近づける状況の場合、同じ画角の構図ならより近くで撮ることができるので、透明度の影響を少しでも受けずに済む、とも言える。また、ワイコンは画角が拡がった分、光を集める(集光)効果があるので、カメラの自動露出でもシャッター速度が速くなり、手ぶれや被写体ぶれを抑えられる傾向にある。なお、フィッシュアイはワイドレンズの中でもかなり広角なので、ハンマーヘッドの群れは遠くに写る感じになる。その逆に、近付けたときは迫力があってきれいな写真が撮れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影で注意していることはありますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中層でハンマーヘッドの群れに出会ったときに、完璧な中層浮力とフィンワークが大切です。フィン自体の性能も大事です。泳いでハンマーに近づき、泳ぎながら身体を安定させて撮る、ということがある程度できた方がいいですね。撮影術というよりダイビングスキルがポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィンの性能の話しが出ましたが、その意味ではワープフィン以上がいいですか?

 

ミューでも・・安定して速く泳ぐには、ストラップよりフルフットフィンがお勧めですね。

 

では、神子元でハンマーヘッドシャークの良い写真を撮るためには撮影スキルよりダイビングスキルの方が重要ということですか?

 

ハンマーの撮影に関して言えば、ダイビングスキルの方が必要ですね。ダイビングスキルがあって初めて撮影スキルが活かせる、と言うか・・。あえてアドバイスをするときは、「最初はタカベの群れでもイサキでも、とにかく神子元でたくさん撮って、泳ぎながら撮る練習をしたらいいですよ」と言っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

> 次ページに続く「いつも使っているカメラのモード設定を教えてください」

著者(聞き手) : 神崎洋治

一眼レフやコンパクトデジタルカメラではなく、ミラーレスを選択した理由はなんですか。

 

一眼レフよりコンパクトで、コンデジより一眼に近い操作でシャッターが切れる、なおかつ中付けのフィッシュアイ・レンズが使える、というところですかね。

 

中付けのフィッシュアイレンズを選んだ理由はなんですか?

 

神子元はワイド撮影が中心で、ハンマーヘッドシャークやワラサ、タカベなどの群れの写真が多いのでなるべく幅広い構図で撮りたい、と思っているからです。中付けのレンズを選んだのは外付けより画質が良いように感じるからです。

 

撮影:海遊社

撮影:海遊社

イサキの群れにカメラを向ける須田氏

ガイド業務が第一で撮影は二の次ですから、特に撮影には気配りはしていません。皆さんが撮影している間にちょっとした隙を狙って撮っているだけです(笑)。

構図にこだわったこともないです。なるべく明るく撮れる位置や構図の方がいいだろうな程度です。

 

神子元でハンマーヘッドシャークと何度が遭遇したのにも関わらず、なかなかいい写真が撮れないというダイバーの方に何か撮影術のアドバイスはありますか?

 

「泳ぎながら撮る」というのが重要なんですが、苦手な方も多いようです。

須田氏はタカベの群れも大好き

海遊社ガイドチーム 須田順治さん

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