アドビシステムズから、PhotoshopやIllustratorを含む、14のデスクトップアプリケーションソフトウェアのアップデートが発表になりました。
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まもなく勇退するアドビシステムズ株式会社 代表取締役社長 クレイグ ティーゲル氏も登壇 |
Photoshop等は、Photoshop CS6というバージョンまで店頭などでのパッケージ販売がされていましたが、それを最後にすべてのアプリケーションをインターネットでの会員制サービスのCCシリーズ(Creative Cloud)に全面的に変わりました。
ちなみにPhotoshop CCを利用したい場合は、フォトグラフィプランといって現像ソフトPhotoshop Lightroom 5とのセットが月額980円で利用できます。また、これに契約すると、デスクトップアプリだけでなくiPad向けアプリ「Photoshop Mix」や、iPhone版やiPad版の「Lightroom」アプリも利用できてお得です。
さて、今回も六本木ヒルズで発表イベントが行われました。CSシリーズで言うならばCCからCC2へのバージョンアップとなるのかもしれませんが、月額サービスなので名称の大幅なバージョンのカウントアップの発表ではなく、内容がどのように変わったかというような発表になりました。
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今回の発表のポイントはこの5つです |
デモで紹介されたデスクトップ・アプリケーションは、Premire Pro CC、Edge Animate CC、Dreamweaver CC、Photoshop CC、Illustrator CC、InDesign CCです。更にモバイル向けのアプリケーションとしてLightroom、新しくリリースされたPhotoshop Mixなどが紹介されました。
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Premire Pro CCではナンバープレートにモザイクをかけて、自動で追尾させるマスク&トラック機能をデモ |
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Edge Animate CCというアプリではHTML5で動画の組込ができる・・知ってましたか? |
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Edge Animate CCで作成した動画埋め込みページをDreamweaver CCで編集しているところ |
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Photoshop CCのデモで使われたサンプル。「THE FRONT MAN」の文字を使ったデモ。この文字の・・ |
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P文字のフォントをリアルタイムで切り替えて、フォト選びを楽々行う。これって、前からできたけれど・・まぁ見栄えがよくなった |
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今回の目玉のひとつ「焦点領域」機能を活用して、文字を男性の後ろに追い込んだところ。焦点があった部分だけを選択してマスク、が簡単にできる |
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WEBデザイン「MUSE」でフォトギャラリーをHTML5で作成中。もちろんコーディングする必要はなし。 |
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Photoshop CCのデモ。まずは2D写真の背景に3D画像を乗せる合成、テクスチャ、反射などをデモ。 |
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新しく追加された「回転ぼかし」。ホイールがあたかも回転しているかのように楕円状に流れるぼかしを作る |
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パスに沿って画像が流れるようにぼかすスピンぼかし。これは便利そう |
■ハードウェア製品「Adobe Ink」と「Adobe Slide」
更にアドビとしては初となるハードウェア製品「Adobe Ink」と「Adobe Slide」を年内には日本国内でも発売すると発表しました。
http://www.adobe.com/jp/products/ink-and-slide.html
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アドビインクとスライド。いわゆるスタイラスペンとデジタル定規です。 |
これらは既に海外では発売されている製品(InkとSlideのセットで$199)で、いわばデジタルペン(Adobe Ink)と定規(Adobe Slide)です。タブレットを使用して絵を描いたり、図面を引く際に便利に利用できます。
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アドビインクとスライドで描いたパース。描くアプリ「Skecth」のダウンロード提供も開始。 |
各機能の詳細は時間をみて、週刊デジマガで解説していきますね。
お楽しみに。
著者: 洋治 神崎 |